レバレッジを高めればROEは高くなる??

今日(5/5)も日本市場はお休み。

昨日の米国株は上昇しました。

新型コロナウイルスに関しては、米国内でも徐々に経済活動が再開され、少し楽観的な雰囲気も感じられますが、トランプ政権が中国への批判を強めていて、また対立が深まりそうで心配です。

経済活動再開で先行する中国に対する焦りもあるのでしょうか。

(4/29)の日経新聞に「ROE偏重経営 もろさ露呈」という記事が出ていました。

新型コロナによる経済悪化の影響が、財務レバレッジを高めることでROE(自己資本利益率)も高める経営をしてきた企業を直撃している、という内容です(基本的にROEの高い企業は、資本を効率的に使っているとして、投資家から評価されますが)。

アメリカの航空会社が例に挙げられていますが、自社株買いのための資金を用意する過程で、有利子負債が増加。その結果、ROEは高まったわけですが、財務が悪化し、政府支援を受ける事態になっています。

レバレッジを高めればROEは高くなる??」

というのは、イマイチわかりにくい感じですが、ウィキペディアや、たまたま読んでいた日経ビジネス編『第2版 日本経済入門』にわかりやすく書いてあったので、それをもとにちょっとまとめてみます。

ROE(自己資本利益率)は当期純利益自己資本で割って求めます。

この式を変形すると、

ROE(%)=(当期純利益/売上高) X (売上高/総資産) X (総資産/自己資本) X 100

これは、(売上高利益率を上げたり)、(総資産回転率を上げたり)、(財務レバレッジを高めたり)すると、ROEが高くなる、ということを意味します。

前2者を上げるのが王道ですが、負債の割合を増やして財務レバレッジを高めることでも、ROEを上げることができる、ということです。

上記の企業は、そういう方法でROEを高めていた、ということですね。

投資をする時は単にROEが高いという理由で銘柄を選ぶのではなく、数年前からのデータをもとに、ROEの変化と共に有利子負債の変化なども見てみる必要がありますね〜。