個人投資家の「ESG投資」入門(11)

今日もESG関連のファンドをチェックしてみました。

「三井住友・日本株式ESGファンド」

追加型/国内/株式

このファンドのポートフォリオは、以下のプロセスで構築されています。

企業調査に精通したアナリストが、企業をESGの観点から評価して、財務の数字にまだ表れていない企業価値を推測。企業価値向上が期待される銘柄(300〜400)を選定。

その中からファンドマネージャーが計量モデル等に基づいて100〜150の銘柄でポートフォリオを構築。

アナリストによる「ESG評価」は「基礎項目」と「重点項目」で行うそうです。

「基礎項目」は企業の取組みの中でも外形的な項目で、CSR報告書の公表などのことだそうです。

(ちょっとわかりにくいですね…)

「重点項目」は「アナリストが企業業績や株価と結び付きが強い」と考える項目だそうです。

企業のESGへの取組みが、実際の業績や株価にどのくらい結び付くか?アナリストの側で判断する感じでしょうか?

その両項目をそれぞれの企業について評価した上で、

・双方の評価が相対的に高い銘柄

・「重点項目」の評価が「基礎項目」を上回る銘柄

を組入れ候補銘柄として選定するそうです。

信託期間:無期限

繰上償還:繰上償還することが受益者のため有利であると認めるとき。

残存口数が10億口を下回ることとなったとき。

その他やむを得ない事情の発生。

購入時手数料:3.30%

信託財産留保額:なし

信託報酬:1.188%

販売会社

SBI証券

浜銀TT証券

フィリップ証券

松井証券

明和證券

楽天証券

愛知銀行

第四銀行

2020年3月31日作成の月報に出ている組入上位10銘柄は

伊藤忠商事

トヨタ

キーエンス

塩野義製薬

三菱電機

ソニー

東京海上ホールディングス

三井住友フィナンシャルグループ

バンダイナムコホールディングス

日本電信電話

それぞれの銘柄にコメントがついていて、E、S、Gのどの領域に注目していて、どのような部分を評価して組入れているか、書かれているのが良いと思います。

やはり、「ESG」と言ってもファンドによって組入れる銘柄にけっこう違いがあって、そのへんを見比べてみるのは面白いですね〜。

「どうしてこのファンドは、この企業の組入れ比率が高いのか?」

と、同一セクターの企業との間で財務やESGの取り組みを見比べてみると、いい勉強になりそうです。