今日は
をチェックしてみました。
最近、よく「インパクト投資」という言葉を聞きますが、どんなものなのか?
このファンドの交付目論見書によると、
「環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮している企業を重視・選別して投資を行なうESG投資の一つで、社会に良い影響(持続的な社会的インパクト)を与えることを目指す企業に着目し、同時に投資収益を追求する投資の考え方」
のことです。
今までの投資効率ファースト、事業内容や収益獲得のプロセスは二の次、という考え方から、社会や環境を良くする動きを生み出しながら、投資収益も狙っていくというスタイルにシフトしたのが、「インパクト投資」だと言えそうです。
「そんなうまいこといくのか!?」
という気も確かにします。
子どもの頃から一石二鳥を狙ってはどちらもダメ、という経験を繰り返している僕としては、一挙両得的なコンセプトには、自然と警戒感がわいてきます。
何度も「二兎を追う者は一兎をも得ずって言うだろ!」と小言を言われていますから。
とはいえ、地球環境の悪化やグローバルな社会問題について考えてみると、あらゆる手段で、根本的な部分から「変化」を起こしていかないと取り返しのつかないことになる(もうなっている…)でしょう。
(新型コロナ対策として、「新しい生活様式」を取り入れて感染防止に努めましょう、とよく言われますが、環境問題や社会問題を解決していくための「新しい生活様式」も必要でしょう)
たとえ「うますぎる話」だとしても、「利益のためには手段を選ばない」やり方よりずっといいんじゃないか?
個人的にはそんな感じで、ESG投資の一つである「インパクト投資」にも注目していこうと思っています。
さて、「ブラックロック・インパクト株式ファンド」の運用プロセスはどんな感じでしょうか。
交付目論見書によると、
投資候補銘柄は先進国25か国を中心に約3700銘柄。
それら全銘柄について、軽量モデルの活用やビックデータ分析などによって、「投資魅力度」を算出。
(「投資魅力度」は、「社会的インパクト」と「投資収益」の両面から判断するようです。「社会的インパクト」は主に、「健康」、「環境」、「経営姿勢」の観点で。「投資収益」は「相対価値」、「企業収益力、財務健全性」、「市場参加者心理」の観点から。)
その算出結果をもとに順位付けして、市場環境に応じたリスク、コスト等を考慮して、最適なポートフォリオ(200〜800銘柄に分散投資)を決定するそうです。
2020年4月30日現在のマンスリーレポートによると、
組入れ上位10銘柄は、
1.マイクロソフト
2.アップル
3.アマゾン
4.アルファベット
5.フェイスブック
6.ネスレ
7.ジョンソン&ジョンソン
8.ホームデポ
9.ビザ
10.P&G
と、米国の時価総額の大きな企業が上位を占めています。
国別の比率では、
米国 63.3%
日本 7.6%
英国 4.2%
フランス 3.2%
スイス 3.0%
となっています。
購入時手数料:なし
信託財産留保額:なし
信託報酬:0.7608%
信託期間:無期限
繰上償還:
・受益権口数が30億口を下回ることとなった場合。
・ファンドを償還させることが投資者のため有利と認められる場合。
・その他やむを得ない事情が発生したとき。等
販売会社:
・auカブコム証券
・楽天証券
・中銀証券