新興国への積み立て投資について考える。

田中泰輔さんの『逃げて勝つ 投資の鉄則』の中に、

新興国投資は、高い将来性を期待しつつも、「天国ー地獄」を行き来するかのような強烈なサイクルの宿命があります。ドル相場サイクルに沿って追い風に乗り、逆風で手を引くヒット&アウェーを徹底することが成功の鍵です。」(p163)

という記述があります。

個人的に、つみたてNISAで新興国株のインデックスを若干積み立てていますが、コロナ・ショックからの回復、上昇のスピードは先進国株インデックスよりも速かった印象があります。

とはいえ、ここにきて、米国長期金利上昇と共にドル高気味になっており、新興国経済の先行きはどうなるか?気になっています。

とりあえず、主だった新興国ETFをチェックしてみたところでは、ここ最近の米国株の調整と足並みを揃える感じで下落はしているものの、特に際立って大きく下げてはいないようです。

米国FRBは金融緩和をまだまだ長く継続すると言っていますが、金利の上昇とドル高が続いていくようだと、新興国の景気が回復する前に腰折れするのでは!?と少し気がかりな気もします。

しかし!

考えてみれば、自分は新興国に関しては、一括投資ではなく、積み立て投資をしているわけで、相場の浮き沈みがあった方が良いとも言えます。

でも、それは積み立て投資中盤までのことで、終盤に差し掛かったら、相場サイクルを見極めて、「逃げて勝つ」を実践しないと極めて残念なことになるのは確実。

今の時点から、新興国の相場サイクルには、常に注意を払っていこうと思っています。

そうした中で、チャンスが見つけられれば、積み立てにプラスして、一時的に新興国投資を積み増すことも検討しようと思います。