2020年5月9日の日経新聞に「投信調査隊 大荒れ相場 運用力あらわ」という記事が出ていました。
コロナ・ショックによる大荒れ相場で好成績をおさめたファンドは?
ということで、気になるトップのファンドは、米国S&P500指数先物を投資対象とする「テトラ・エクイティ」だそうです。
どんなファンドなのか?気になるので、ちょっと調べてみました。
三井住友DSアセットマネジメントの「テトラ・エクイティ」は、2019年11月6日から運用が始まった割と新しいファンドです。
米国のS&P500株価指数先物取引を機動的に活用して収益の獲得を目指します。
どのような運用手法なのか?というと、目論見書によれば、「米国株式市場の『4つのトレンド』に着目」して、その「トレンドを捉える4つの戦略」を組み合わせるとのこと。
4つ戦略とは、
・「日中トレンド戦略」
・「月初トレンド戦略」
・「月中トレンド戦略」
・「月末トレンド戦略」
のこと。
1日の間や1か月の間に起きるトレンドを捉える為に、その期間ごとに条件分岐を設けて、「買い建て」、「売り建て」、「見送り」を選択しているようです。
具体的には、
「日中トレンド戦略」とは、前日の終値に対して、上下にトレンドラインを設定。それを超えてきたら「秒単位で」買い建て、または売り建てのポジションをとります。そのポジションは原則的に当日中に解消。
「月初トレンド戦略」は、月初3営業日に買い建てます。
(もちろん状況によっては「見送り」となるようで、2020年3月は「リスクシグナル」点灯によりポジション構築無しだったようです。)
「月中トレンド戦略」は、S&P500のオプション満期日4営業日前の先物価格が前月満期日価格を上回るか、下回るかでそれぞれ異なったポジションを取ります。
上回った場合は、買建て(株価上昇圧力が強まることが予想されるので)。
下回った場合は、売建て(逆に株価下落圧力が強まるとの予想から)。
「月末トレンド戦略」は、月末最終営業日の5営業日前のS&P500先物価格が前月末の価格を下回れば、買建て、上回れば、売建て。
という感じです。
月次レポートには、4つの戦略別の基準価格への寄与度が載っています。
3月の大荒れ相場をどのような戦略とポジションで乗り切ったのか、見てみると面白いと思います。
その他のデータは以下の通りです。
信託期間:2029年10月15日まで
繰上償還:受益者にとって有利であると認めるとき。純資産総額が30億円を下回ることとなったとき。
購入時手数料:2.2%
信託報酬:0.954%(実質負担)
販売会社
・第四北越証券