『こんにちはマイコン』から『こんにちはPython』へ

新型コロナの「巣ごもり」期間に、すがやみつる『こんにちはPython』を読みました。
 

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こんにちはマイコン』世代(?)の僕などは、
「懐かしい〜!!」
と思わず叫んでしまいそうです。    
 
こんにちはマイコン』はパーソナルコンピュータが一般的になり始めた頃に出版された本で、『ゲームセンターあらし』の登場人物達がNECのPC−6001で、Basicというプログラミング言語を学んでいくものです。
 
ちょっと押入れを探してみたら…
 
ありました!
 

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これが第1巻。
初版は昭和57年11月1日。
かなり読み込んだ跡があります。カバーはなくなり、小口は焼けまくり、本体も壊れてバラバラになりかかっています。
 

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こちらが第2巻。続編ですね。
こちらの初版は昭和58年8月15日。
カバーは辛うじて残っているものの、状態は第1巻と同様です。
こちらもかなり読み込んでます。
 

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そして、こちらは復刻版。
こんにちはマイコン』(完全版 1、2巻収録)と新作『ゲームセンターあらしマイコン電児ラン』がセットになっています。
こちらは全然読んでいません。未開封です。
「懐かしい〜!」と思って買ったまま、忘れていたようです。
 
 
 
さて、『こんにちはPython』ですが、やはり、『こんにちはマイコン』同様、『ゲームセンターあらし』のおなじみの三人がでてきます。
 
・石野あらし 通称「ゲームセンターあらし」。ゲームに関しては天才的だが、他のことは「何もできない小学生」。
(「何もできない」ってなんか良いですね~。個人的になんとなく安心させられます。)
 
・大文字さとる IQ250の天才小学生。コンピュータやプログラミングも楽々こなします。先生役ですね。
 
・月影一平太 あらしの親友で、万年落第、年齢不明。「顔はごついが、心の優しい力持ち」だそうです。
(『こんにちはマイコン』では、よく「出番が少ない」とぼやいていました。)
 
こんにちはマイコン』では、NECのPC‐6001が使われていましたが、今回は、Windowsがインストールされたノートパソコンを使って、あらしと一平太がさとるにPythonのプログラミングを習う、というお話になっています。
「出番が少なかった」一平太も、家族のノートパソコンを借りてきたので、一緒にプログラミングします。
(キーの入力音が、あらしの場合、「ピキピキ」で、一平太は「チャカポコ」。「チャカポコ」って…)
 
 
内容は、ざっと
 
Pythonのインストール
 
・計算して、printで表示
 
・変数を学ぶ
 
・フィズバズゲームを作る
(その過程で、「繰り返し」と「条件分岐」を学ぶ)
 
・じゃんけんゲームを作る
(その過程で「乱数」などを学ぶ)
 
・マウスを使って動かすスカッシュゲームを作る
(その過程で「関数」などを学ぶ)
 
という感じです。
 
こんにちはマイコン』と比べて、あらしと一平太が「大人になった」というか、「ものわかりが良くなった」感じがあります。
(『こんにちはマイコン』の時のようなグダグダでは、なかなか話が前に進まないでしょうね…)
 
内容は、ごくごく入門的な感じで、初心者でもササっと読める感じです。
作者あとがきでも「Pythonの入口の入口」と書かれています。
なので、「オブジェクト指向」「リスト」「タプル」「辞書」などは扱っていません。
まず、『こんにちはPython』で気軽に楽しくPythonに触れてみてから、他の入門書に取り組むのがいいかもしれませんね。