今日(4/21)の日経平均はけっこう下落しました。
終値は19280.78円。
前日比388.34円安でした。
日経平均VIは、少し上がって、40.96でした。
ニューヨークの原油先物価格(5月物)がマイナスに。史上初だそうです。
で、米国株は大幅下落。
日経平均もその流れを受けて大きく下げ、「2番底」懸念が高まってきそうです。
今日はESG投資に関して、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がどう取り組んでいるか?調べてみました。
GPIFは年金の支払いに充てられなかった年金保険料を積み立てて、将来の支払いのために運用しています。
2019年度第3四半期現在の資産規模は約169兆円弱。世界最大規模の年金運用機関です。
現在までの収益率は3.23%くらい(コロナ・ショックの影響でもう少し下げてくるでしょうが)。
2020年4月現在の基本ポートフォリオは、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式、それぞれ共に25%となっています。
GPIFのHPによると、「投資原則」として、「長期的な観点」「資産、地域、時間等を分散して投資」、パッシブ・アクティブ運用の併用、と共に「ESG投資の推進」が掲げられています。
「投資原則[4]投資先及び市場全体の持続的成長が、運用資産の長期的な投資収益の拡大に必要であるとの考え方を踏まえ、被保険者の利益のために長期的な収益を確保する観点から、財務的な要素に加えて、非財務的要素であるESG(環境・社会・ガバナンス)を考慮した投資を推進する。」
そもそもなぜGPIFはESG投資に積極的に取り組んでいるのでしょうか?
それはGPIFが巨額の資金を長期にわたって安定的に運用しなければならないことに関係しています。
GPIFは「超長期投資家」であると共に「ユニバーサル・オーナー」という側面があります。
ユニバーサル・オーナーとは、「資本市場を幅広くカバーする投資家」のこと。大きな資金で世界の市場を丸ごと買うイメージでしょうか。
そのユニバーサル・オーナーのポートフォリオが長期的に安定して収益を上げていくには「資本市場や社会が持続的である」必要があります。
「ESGに関するリスクは、長期であればあるほど顕在化する可能性が高く、100年先を見据えた年金財政を担う『超長期投資家』であるGPIFにとって、ESGを考慮することのメリットは大きい。」
とGPIFのHPにあります。
具体的にGPIFがどのように「ESG投資」に取り組んでいるのか?
というと、株式を対象にした「ESG指数」を採用して、パッシブ運用をしています(株式だけでなく、債券やオルタナティブなどのアセットクラスについてもESGを考慮していくとのこと)。
現在、採用されている指数は5つ。
テーマが偏らないように複数の指数を選定しているようです。
具体的には、
総合型指数として、
・FTSE Blossom Japan Index
テーマ型として、
・S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数シリーズ(国内株)
・同(外国株)
これらに全体の資産の3%分くらいから投資を始め、徐々に増やしていく方向なようです。