個人投資家の「ESG投資」入門(8)

今日(4/29)は祝日(昭和の日)で日本市場はお休みでした。

今日もESG投資について調べていきたいと思います。

ここまで、GPIFのESG投資への取り組みや、採用しているESG指数をざっと見てきました。

今日からは、実際に個人がESG投資をする上で、どのような対象があるのか?

個別具体的に見ていこうと思います。

とりあえず、国内の「ESG」と名のつく投資信託ETFモーニングスターのHPで検索してみました。

まずまずな数の投信、ETFがありますが、今日は

「日本ESGオープン 絆(きずな)」

を見てみます。

目論見書や月次運用レポートをもとに概要をまとめるとザッと以下の通りです。

「日本ESGオープン 絆(きずな)」

追加型/国内/株式

岡三アセットマネジメント

「わが国の金融商品取引所上場株式のうち、社会的責任を果たすことにより、持続的に成長する可能性が高いと考えられる企業の株式に投資し、ベンチマークであるTOPIX(東証株価指数)を中長期的に上回る投資成果を目指して」運用する。

「ESG (環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G))面の評価を、財務面での評価に加えて行うことにより、企業価値を評価」するアクティブ運用。

ESGへの取り組みの対して、A、B、C、Dの4段階で評価して、A、B以上の銘柄で「ESGバイリスト」を作る。

その中から、ファンダメンタルズを考慮して銘柄選択、ポートフォリオを構築する。

2020年3月31日現在の月次運用レポートによると、組入上位10銘柄は

ソニー

任天堂

日立製作所

日本電信電話

伊藤忠商事

富士フィルムホールディングス

オービック

浜松ホトニクス

コスモス薬品

トヨタ自動織機

信託期間は、原則、無期限。

繰上償還の条件は、受益口数が5億口を下回った場合や、やむを得ない事情が発生した場合等。

購入時手数料:3.3%

信託財産留保額:なし

信託報酬:1.54%

販売会社

岡三証券

SMBC日興証券

・三縁証券

静岡東海証券

楽天証券

・三晃証券

東北銀行

という感じです。

個人的に注目したいのは、やはりどのようにESGを考慮して銘柄選択をしているのか?

ということと、具体的な構成銘柄ですね。

ESG評価のプロセスそのものは詳しくは書かれていないので、選ばれている企業の財務情報、非財務情報を実際に見てみて想像してみる、というのがいいでしょうか。

構成銘柄に関しては、アクティブ運用であることもあって、かなり頻繁に銘柄の入れ替えやウェイトの変更がなされています。

「日本ESGオープン 絆(きずな)」に関しては、今まで見てきたESG指数の構成銘柄と異なるものが多く含まれていて、とても面白いと思います。

それぞれの企業のHPをチェックして、「これからのESGへの取り組み方」や、「事業との相乗効果」についてどのようなことが書かれているか?見てみると参考になると思います。